1987-02-03 第108回国会 参議院 本会議 第4号
第一に、内にあっては、日本憲法下、議会主義になじまぬ大統領的首相と称する直下型政治手法の乱用、第二に、外にあっては、ロン・ヤス関係を過度に強調する独善密室型の対米一辺倒外交、そして第三に、ついに噴出した経済失政を軸とする政策破綻を大衆の犠牲負担の加重によって切り抜けようとする強行姿勢であります。
第一に、内にあっては、日本憲法下、議会主義になじまぬ大統領的首相と称する直下型政治手法の乱用、第二に、外にあっては、ロン・ヤス関係を過度に強調する独善密室型の対米一辺倒外交、そして第三に、ついに噴出した経済失政を軸とする政策破綻を大衆の犠牲負担の加重によって切り抜けようとする強行姿勢であります。
かつてわが国の政府は全方位外交とかなんとかきれいなことを言いましたけれども、ところが今度の共同声明の四項の規定というのは、全方位どころか、完全に西側一辺倒外交に変わってきた。そして、中東介入にもアメリカが何をやっても日本はそれを支持するということにならざるを得ない。これはあの地域の非同盟諸国に対する、あるいはイスラム諸国に対する対抗、そういうものになっている。
片方に安保条約もあり、後から承りますけれども、核防条約、いろいろなことがあるわけですけれども、皆さんの党の中もわれわれの側も、一体この辺でどう考えていくのかという基本的なものがないと——まあ悪口を言えば、アメリカ一辺倒外交ということでやってきたということにならざるを得ぬ、そういう見方をせざるを得ぬ今日的状況なわけですから、ここでしからば、日本の自主性というのはどうなるのだということですね。
ということは、どのように弁明しようと、従来の一辺倒外交を続けるということにほかならず、就任前のあなたの抱負経綸は早くも消し飛んでしまったものといわざるを得ないのであります。 このほか、あなたの主張が大幅に後退したのではないかと思わせるものに、日韓の友好関係の強調があります。 総理、あなたは、金大中氏の事件や早川、太刀川両君の問題は完全に解決済みという見解をとっておられるのですか。
田中さんは、大平さんもそうですが、石油ショック以来やはり資源外交を世界各国に向かって多極化外交の形で展開しておりますが、これはアメリカ一辺倒外交の反省がアラブ寄り外交となり、あるいは東南アジア重点外交というふうに次々に打ち出されておりますが、このエネルギー資源の確保、食糧自給の確立、これを目ざしてどのように今後政策を展開していくか、その点を承りたいと思います。
○戸叶武君 この漁業関係の交渉が、ことしにおいては非常に平和友好裏に進んできたというのは、やはりソ連にも世界にも一つの平和を求むる安定した空気というものが出ているからと思うのでありますが、せっかく出てきたよい空気は助長させるほうがけっこうなので、やはりわれわれはいままでのアメリカ一辺倒外交から転じて、ソ連とも中国とも北鮮とも仲よくして東西貿易を拡大すると同時に、友好関係を保っていかなけりゃならない、
つまり、高度成長政策、輸出第一主義という大企業一辺倒、外交はアメリカ一辺倒だが、大企業一辺倒、そういう政治のあり方をやはり切りかえていくんだ、内政においては。そういう点について私は、昨今の議論を通じて、はっきりした反省のもとに新しい方針が議論される、こういうことが国民の期待であると思う。国会で議論するのがコンセンサスであると私は思う。いかがですか。
鈴木さんは外交の自主性と、こう言われますけれども、私は自主性のない、あるいは一辺倒外交というものは大きらいなんです。どこの国でも自主性のない外交というものは私はあり得ないと思う。やはり国益を踏まえて日本の利益というものを守り、これを伸ばそうという、これは外交の鉄則ですからね。
○国務大臣(三木武夫君) 私は、この自主外交、一辺倒外交という、こういうことばはきらいなのであります。自分は使わない。外交で、一体自主でない外交があるのか、反問したいわけであります。だから、外交の基本というものは、やはり国際協調の中に国益を守る。日本の国益を国際協調の中に守る。
ことにアメリカ一辺倒と、こういわれますけれども、一辺倒外交というものは、これはもうそんな外交があるとしたならば、それこそまことに国民に対して不忠実な外交であります。あり得ない。日本は、ごらんになってもわかるように、アメリカだけでなくて、どこの国との間にも友好関係を増進していこうという立場で外交をやっているわけで、日本の日米の協力と一辺倒外交は違うということであります。
そういう意見があるのはあたりまえだと言われればそれまでのことですけれども、特に今回のジョンソン声明に対しては、佐藤総理の党内においても、これはわが党のいままでのアメリカに対するあまりにも一辺倒外交政治というものはこれは疑問があるのではないか、改めるべきだ、こういう大きな声が出ているやに新聞報道は伝えております。あくまでもこのテレビ、そしてこの新聞の報道は、言うならば、国民世論の集約である。
(拍手)中共の国連加盟問題について、アメリカと日本とはその国家的立場が著しく異なっているにもかかわらず、依然としてアメリカに追随して、重要事項指定の共同提案国となり、この問題に対する独自の態度を明らかにし得ないということは、まことに池田内閣の自主性のない向米一辺倒外交の姿をまざまざと露呈したものであります。
日米安保条約の改定をめぐる、すなわちこの大きな国際問題、従来の岸内閣のいわゆる向米一辺倒外交というものがソ連をして非常なる刺激を与えたということにおいて、そういう挙に出たということも、私は、岸総理あるいは岸内閣が大いに反省をし、この問題に対しまして直ちに影響して参りまするこの北洋漁業、日ソ漁業交渉についてどうするかというようなことを、少なくともこの国会を通じて、明確なる答弁を願いたかった。
アメリカ一辺倒外交による防衛六カ年計画の影響を受けたとは言いながら、第二次補正予算が可決したそのときに、第三次補正予算はもう組むまいという予想を裏切って、三次にわたる補正をしたこの不手ぎわは、明らかに政府の無定見と無計画を示したものとして指摘しなければなりません。
これから調査費を出して、それから今度やっていこうというようなことは、いかに日本か一辺倒外交にとらわれていたかということだ。ごきげんを伺わなければ、東南アジアの国々に出ていくのがむずかしいという宿命的な運命を背負わされておったことが、日本の今日ここに至った原因だと思う。華僑が中共に入り込んで、国内において勢力を持たせていく。
特に、米ソ両国の間にはさまれた諸国で、日本のような大国でありながら、アメリカかソ連かいずれかという割り切って、対米一辺倒外交を今なおとっている国は、世界にはその例をみないわけであります。わが保守党以外にはないといっても決して過言ではないわけであります。
決してある一国に片寄ったいわゆる一辺倒外交であってはならない。小国といえどもこれを重んじ、多数をもって事を決する民主主義の原則によって、日本がこれに臨むべきだと思いますが、外相の所信を承わりたいのであります。 しかしながら、それは決してあいまいな中立主義を意味するものではありません。すなわち正義と平和を愛する民主自由諸国家との協力を出発点として、高い目標に進むものでなければならないと思う。
○小平(忠)委員 どうも外務大臣は厳重と言うが、その実は向米一辺倒外交によって、全くアメリカさんに向っては何にも発言できないということをよく言われるのですが、あなたは予算委員会のこの席上で厳重抗議をしております。――具体的にどういうことをやっておるのですか。具体的に……。
従来、日本のアメリカ一辺倒外交政策は、これらの国々から白眼視されて参っておりました。しかし日ソ国交回復は、これらの国々の日本に対する見方を変えつつあるものと私は思うのであります。
ことに、私のここに特に強調いたしたいことは、従来、ややともせば、対米一辺倒外交などのそしりを見たのでございまするが、対ソ正常関係も樹立されましたる今日、天下晴れて対米外交の進展にも当るべきときが来たのだと思われるのでございます。
(拍手) 日ソ交渉が、難航実に一年三カ月、ここに曲りなりにも成立して、日ソ両国間の戦争状態の終了、大使館の相互設置、抑留者即時帰還、漁業条約の発効及び国連加盟の支持の五点についてそれぞれ妥結し、効力発生を見るに至ったことは、八方ふさがりのアメリカ一辺倒外交に新しい北の窓を開いて、局面展開の機会を与えた功績は大きい。